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日経ヘルス誌の「ゆがみ解消プロジェクト」で特集が組まれることになりました。2010年の3月号からの掲載になります。

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リアライン・コンセプトに基づく各種のエクササイズ器具、インソールなどの販売を開始しました。www.GLABshop.comへ是非お越しください。

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Concept

 

1.「リアライン」とは?

ReaLineは“リアライン”と読みます.ReaLineは「歪んだ体を整える」ことを目的として,株式会社GLABが開発している商品です.この名前は,「アライメントを再度整える」という意味の英語のrealign(リアライン)にちなんで名づけられました.

 

整形外科の分野では,アライメント(alignment)は「骨の配列」という意味で使われます.例えばO脚に変形した膝は,“膝のアライメントが悪化した膝”というように表現されます.このように,「理想的なアライメントが崩れた状態」をマルアライメント(malalignment)と呼びます.

 

リアラインという言葉は,変形性膝関節症に対する骨切り術や人工関節置換術など,関節の位置関係を手術によって改善することを意味して用いられています.一方,GLABがご提案するReaLine(リアライン)は,運動や簡易的な補装具などによって簡単に得られるような比較的小さく,後天的に進行したマルアライメントの修正を意味しています.ReaLineを使うことで,崩れかけたアライメントを,早い段階で修正し,手術などの大掛かりな治療を予防したいと考えています.

 

 

2.リアライン・コンセプトとは?

リアライン・コンセプト(realignment concept※)は,GLAB代表の蒲田和芳が提唱する治療法です.主に,整形外科を受診するような関節の疾患(怪我や故障,慢性の痛み)に対するリハビリで効果的な方法です.ReaLineの各商品は,リアライン・コンセプトの治療法を効果的に進めるために開発されました.

(※注釈:英語ではリアライメント・コンセプト(realignment concept)とすべきですが,読みやすいように短縮した表現としました.)

 

リアライン・コンセプトは,僅かでも歪んだり本来の動きを失ったりした関節を理想的な位置関係(良肢位)に戻すことを重視した治療です.「骨盤が歪んでいる」,「膝が捻れている」,「足のアーチが潰れている」というように表現される“わずかな関節のマルアライメントを見逃さずに治療すること”が大切と考えています.薬や湿布,電気や超音波治療,あるいは型どおりの筋力強化を続けても症状が改善しない方には,是非とも関節の歪みを根本から矯正するリアライン・コンセプトをお試しいただきたいと思います.

 

関節の歪みまたはマルアライメントを矯正することを目的とした治療法はたくさんあります.その多くが手術,装具,徒手療法(治療者による矯正手技)などによって行われています.実際,優れた技術を持つコンセプトストであれば,短時間で関節の歪みを一時的に矯正することができます.しばしば“マジックハンド”や“ゴッドハンド”というように崇拝される場合もあります.しかし,残念ながらそれらの多くの技術は,その効果を長続きさせることはできません.つまり,長期間に渡って続けざるを得ない治療法なのです.

 

これに対してリアライン・コンセプトは,単に関節の歪みを矯正するだけではなく,その効果を長続きさせるように考えられています.しかもその多くは,自宅などで簡単に継続できるようなエクササイズ(簡単な体操)によって進められます.そして,エクササイズだけではどうしても解決できない問題に対しては,ReaLineなどの補装具(サポーター,インソールなど)で簡単に補うことができます.一方,コンセプトストによる治療技術がどうしても必要な場合は,必要最小限の徒手的な治療法が用いられます.

 

 

3.なぜリアラインできるのか?

マルアライメントの矯正がどうして可能なのでしょうか? それはマルアライメントがどのように進行するのかを知ることによって説明できます.

 

後天的に進行するマルアライメントの多くは,関節内の骨の位置関係のわずかな異常から進行し始めると考えられています.骨の位置関係が崩れたまま運動を繰り返すことで,異常な動きが学習され,筋肉の働きにまで異常が生じてしまいます.その結果,異常な動きが体に染み付いてしまい,改善することがますます難しくなります.変形性関節症などの慢性疾患では,骨の位置関係の異常はゆっくりと進行し,症状はそれよりもさらにゆっくりと出現してきます.

 

リアライン・コンセプトは,骨の位置関係が崩れていく過程を詳細に分析した結果に基づいて考案されました.つまり,マルアライメントの進行過程を逆回転させることによって,もとの正常な運動を再学習していきます.したがって,リアライン・エクササイズをたくさん繰り返すほど,その効果は高くなり,持続しやすくなります.

 

 

4.リアライン・コンセプトの対象

リアライン・コンセプトは関節の不良肢位の改善が治療上必要なすべての疾患を適応としています.その対象部位としては,足部,足関節,大腿脛骨関節,膝蓋大腿関節,股関節,骨盤,胸郭,肩関節,肘関節など全身のほとんどの関節が含まれます.これらの関節において他動運動に伴う疼痛,筋の過緊張に関連した不快感(重い,だるい,しびれる),関節可動域制限などが持続する場合は,アライメントに関する評価が不可欠です.

 

主な対象疾患は下記のとおりです.

 ◆ 重度の肩こり,首のこり,腕のしびれなど

 ◆ 肩の痛み,五十肩,投球肩障害,脱臼後の後遺症

 ◆ 肘の痛み,可動域制限,投球肘

 ◆ 腰痛・骨盤痛

 ◆ 鼠径部痛(スポーツヘルニア),恥骨結合炎

 ◆ 変形性股関節症

 ◆ 変形性膝関節症,ACL損傷後の不調,半月板損傷,関節軟骨損傷

 ◆ 膝蓋大腿関節症

 ◆ 反復性足関節捻挫

 ◆ 扁平足障害,ハイアーチ障害,

 ◆ 足部疲労骨折,外反母趾

 ◆ 各部位の後遺症・慢性的な痛みなど

 

臨床現場において,体表から異常運動や異常キネマティクスの精密な測定は困難です.一方,関節の肢位や運動を変化させることにより疼痛を変化させることは容易です.したがって,臨床現場では,関節に関節の適合性を改善する方向(または悪化)する方向に徒手的な力を加えることにより,疼痛の増減を判断する疼痛減弱(増悪)テストが有効です.

 

関節キネマティクスの異常が存在すると,関節の遊びの小さい肢位(close-packed position)に疼痛などの問題が生じやすくなります.例えば膝関節のキネマティクスの異常がある場合は,完全伸展時の疼痛や不快感が生じたり,長時間の完全伸展位保持後の屈曲動作に異常を来したり(関節がこわばって曲げにくい),といった問題が生じます.このような,一時的な“関節のこわばりも見逃すことのできない関節のアライメント上の異常として対応することが必要です.

 

 

5.リアライン・コンセプトの構成

リアライン・コンセプトは,①リアライン,②スタビライズ,③コーディネート,の3段階で進められます.それぞれについて少し詳しく説明しましょう.

 

(1)リアライン

リアラインは関節の配列や位置関係(alignment)と動き(kinematics)を整える過程です.リアラインを進める手段としては,リアライン・エクササイズ(軽い運動),リアライン・デバイス(ReaLineなどの補装具),そしてマニュアル・リアライン(治療手技)があります.

 

①リアライン・エクササイズによる良肢位獲得

1段階のリアライン・エクササイズ(realigning exercise※)は,マルアライメントを改善する目的で実施されるエクササイズのことで,リアライン・コンセプトの中心に位置付けられています.関節の運動を整えるために考案された軽い運動を繰り返すことによって,徐々にマルアライメントの原因となっている筋肉や組織(関節包など)を緩めていきます.専門的に言うと,関節の良肢位を得るための関節包の拡張と関節周囲筋の緊張緩和を進めていきます.

 

リアライン・エクササイズは痛みや不快感のないような軽い運動ばかりですので,個々のエクササイズの効果はそれほど強いものではありません.しかし,マルアライメントの原因に対して,集中的に効果を及ぼすような310種類のエクササイズを効果的に組み合わせることによって,無理なく関節の歪みを改善することができます.

 

②リアライン・デバイスによる関節良肢位の保持

リアライン・デバイス(realigning device※)は,関節を良肢位に保持する能力を持つ装具や器具のことを言います.これは,リアライン・エクササイズのみでは骨の位置関係が改善しない場合は,関節を良肢位に保持するための外的なサポートとして用いられます.

 

リアライン・デバイスは,理想的な関節肢位を保ちながらリアライン・エクササイズを行い,良肢位を保持した状態での筋活動パターンの再学習を行うことができる装具や着衣です.リアライン・デバイスの条件としては,①不良肢位にある関節を良肢位に変化・保持することができること,②リアライン・デバイス装着下にて運動(リアライン・エクササイズ)実施が可能であること,③リアラインが進むことにより徐々に不要となること,の3点が挙げられます.治療を進めるにつれて,リアライン・デバイスへの依存度を低下させることを前提として用いられることがその特徴です.

 

リアライン・デバイスは特定の商品を指すのではなく,関節を良肢位に保持する効果のある補装具(インソール,サポーター,ブレース),着衣(スパッツ,ボディスーツ),器具(運動器具,シューズ)などをすべて含んでいます.しかし,既存のインソール,テーピング,膝ブレース,骨盤ベルトなどもリアライン・デバイスの候補として挙げられますが,これらの商品や教科書的なテーピング法はリアライン効果がない物も多く含まれています.現実として,「関節を理想的な良肢位に保つ」という条件を満たす商品はほとんど見つかりません.GLABReaLine商品はすべてこのリアライン・デバイスとして開発されました.

 

③マニュアル・リアライン(徒手療法)による関節良肢位の獲得

リアライン・エクササイズおよびリアライン・デバイスによって関節の良肢位が再獲得できない場合は,徒手的操作を用いる場合があります.このような徒手療法をマニュアル・リアライン(manual realigning※)と呼びます.リハビリテーションの世界では,関節モビライゼーション,筋・筋膜リリース,軟部組織モビライゼーションなど様々な治療技術がありますが,マニュアル・リアラインは特定の技術を指すのではなく,「良肢位の再獲得」という目的に対して実施される徒手的治療をすべて含んでいます.

 

マニュアル・リアラインは,他動的に正常な関節肢位を獲得するためのモビライゼーションと,筋・腱・滑膜・骨膜など軟部組織間の滑走性を獲得するリリース法(inter-structural release: ISR)が主体となります.モビライゼーションは関節包や靱帯を損傷させることなく,一定の拡張性を回復させることを目的としています.膝関節においては脛骨内旋,足関節においては距骨内旋,股関節においては大腿骨頭の後方可動性の再獲得などが代表的です.

 

マニュアル・リアラインに限らず徒手療法は原則として受動的な治療であり,しかも人件費という形で医療コストを増大させます.したがって,リアライン・コンセプトでは,良肢位獲得の過程でその必要性が高い場合のみに徒手療法が使われるのが望ましいと考えます.したがって,最低限のマニュアル・リアラインで可動性を得たら,その効果を持続させるようリアライン・エクササイズの構成を組み立てます.

 

④関節を良肢位に保つような筋活動パターンの再学習

リアラインの最終過程は,関節良肢位を保持しつつ実施する反復運動です.これにより,筋活動パターンの再教育を進めます.必要性に応じてリアライン・デバイスを装着したまま実施されます.この過程は,治療の最終段階であると同時に,再発予防としてスポーツや社会復帰後も継続します.

 

痛みが愁訴である場合は,リアラインの過程が終了することにより,一時的に痛みがほぼ消失します.しかし,その効果は一過性となりやすく,持続性を高めるためには対象者自身が最良のアライメントやキネマティクスを維持できるよう筋活動パターンの再学習を進めるためのエクササイズを指導します.

 

 

(2)スタビライズ

リアラインは関節の配列や位置関係(alignment)と動き(kinematics)を整える過程です.それによって,通常は可動域の改善,アライメントの改善,キネマティクスの改善などが得られ,疼痛が一時的にかなり軽減されます.逆に言うと,この時点でアライメントやキネマティクスの異常に起因する痛みは排除され,それ以外の原因による痛みが残ります.

 

“スタビライズ”の段階は,リアラインされて疼痛が軽減した関節において,最良の筋活動パターンを再学習することを目的とします.それによって,リアラインの効果が持続され,問題解決へのプロセスが軌道に乗せることができます.

 

臨床的にはリアラインが不完全な状態でスタビライズを開始することが必要な場合も高頻度に見られます.この場合でも,初診時にリアライメントによってどの程度の疼痛軽減や機能の改善が得られるのかを判断し,その方針に沿ってリアラインとスタビライズを戦略的に併用していくことが望まれます.

 

 

(3)コーディネート

コーディネートは,スポーツ活動や職業上の動作,日常生活動作などにおいて要求される運動をより円滑に行い,再度の応力集中を防ぐことを目的としています.この過程については,動作特異的に,危険性の高い動作を,より理想に近い動作に修正していくことが必要です.